改元とルーン文字
最近すっかりご無沙汰していたのですが、実は私は北欧の古代神秘文字「ルーン」が大好きです。占いやおまじないにも使えますが、それよりもそのシンプルな字体が好きで。もちろん、占いに使ってもシンプルにズバッ! と回答が出るのが私好み。
文字なので、対応するアルファベットもあります。逆に私は街中でアルファベットを見かけると、脳内でついついルーン文字に変換していたりします。言語としての知識はありませんが、単純に文字部分では、私はバイリンガルなのかもしれません(笑)
アルファベットと言えば、改元により、今までの「M・T・S・H」という、生年月日なんかを書き込む書類に印刷されていた元号の頭文字に「R」が加わることになりました。
そのアルファベットたちも、当然脳内でルーン変換されていたのですが、今回の改元を見てしみじみ興味深いなぁと感じましたので、ルーン文字の意味を照らし合わせて軽く記録しておきます。
明治
明治のMは、ルーン文字では「マンナズ」に対応します。
画像向かって左上の文字。Mっぽいですね(笑)
マンナズは、人間とか人間関係なんかを意味します。明治というのは、戸籍法が制定されて、すべての人が「氏」を持つようになった時代。身分制度からも脱却し、まさに「人間」がクローズアップされた時代ではないでしょうか。
また女性の髪型的には、髪結いに頼まなければならないめんどくさーい髪型から解放され、より簡単にできる洋風の髪形を推奨する「婦人束髪会(ふじんそくはつかい)」てなものも生まれた、文明開化な時代だったりもしたようです。
大正
大正のTは、ルーン文字では「テイワズ」に対応します。
画像向かって右上の文字。まぁ、コレもTに似てるっちゃ似てます。
テイワズは、男性性の象徴です。しかも、ただバカ力で押せ押せ! というカンジではなく、かなり戦略的に物事をすすめるイメージです。
女性の権利獲得に奔走した平塚らいてうさんや、女性にも参政権をと求めた市川房枝さんなど、女性の中にもテイワズ的男性性が見受けられます。
また、第一次世界大戦で戦勝国になったという事実も、テイワズの象徴と言えるかもしれません。
女性の髪型は本格的に洋髪に向かい、かなりモダンでオシャレな時代であったようです。モダンガール、モダンボーイを略して、ボガ、モボ、と呼ばれたりもした勢いのある時代だったのでしょうね。
昭和
昭和のSは、ルーン文字では「ソウェイル」に対応します。
画像向かって左下の文字。カクカクしたSってカンジですね(笑)
ソウェイルの意味は、太陽です。すべてを明るく照らす存在。こう書くとすごくポジティヴなんですが、物事にはウラの面もあるわけで、あまりに明るすぎる存在は、ちょっとウザかったりもしますよね。猛暑なんかは、まさにウザの代表ではないかと。
高度経済成長は、ソウェイルのオモテの面だったかもしれません。逆にウラの面として、第二次世界大戦に言及しないわけにはいかないでしょう。
同盟国であったドイツのナチスのハーケンクロイツのマークをご存知ですか。ちょうど、ソウェイルの文字をふたつ重ねたようなマークです。
ソウェイル、太陽。太陽はひとつで充分なのに、ふたつも重なるとそれは大きすぎるエネルギー。日本に落とされたふたつの原子爆弾は、その象徴なのかもしれません。
女性の髪型は、平成にもかかってきますけど、バブル時代のワンレンボディコンは、個人的には「女性を無理に押し出しすぎー!」と、やはりソウェイルの負の面が強くでていたような気がします。
というところで長くなってしまったので、後編に続きます。